狂喜と月02、金+緑=緋
目が覚めると緑頭の男と金髪頭が目の前にいましたBY 都築
「えぇぇ~!!!!!」
都築はびっくり箱もびっくりするくらいすごい勢いで飛び起きた。
周りには機械やら怪しい薬品やらなんやらかんやらが数えるのが面倒なくらい置いてある。そして寝かされていたのは診察台・・・というには白よりも赤が目立っているような。
そこでようやく都築は気がついた。
衣服はおろか下着すら身につけていない・・ようは素っ裸というと
体中にある縫合痕に。
「ひぇぇぇぇえええええええ!!なんじゃこりゃぁぁぁぁ!!」
40分後。
心優しい緑頭(クルスというらしい)から服を貸してもらい
胡散臭げな金髪頭(ファウスというらしい)にココアを入れてもらい
ようやく落ち着いた都築は診察室?(たぶんそうだ。そうだとしんじたい。)から喫茶店のカウンター席に移動していた。
話を聞く限りどうやら目的の喫茶店らしい。
なぜか扉は真赤だがあえて聞かない方向性で話を進めたい。
というか都築にはとっても気になることがあるのだが。
「あのわたし・・・・怪我とかしてませんでした?」
ココアを口に含みながら(砂糖6杯入りで砂糖の味しかしない)
都築はカウンターの向かい側で悠々自適にコーヒー(きっとコーヒーだ。なんかビーカーに入ってるけど)を飲んでいるファウスに対し
一応丁寧語で問いかけた。
「ん~??ああv大丈夫だったよ。うん。」
ファウスはコーヒーのお代わりを継ぎ足しながら胡散臭い笑顔で
質問に答えた。あまりの胡散臭さと気を失う前に感じたあの激痛
、さらに起きた直後にいた場所を思い出し目の前の男を疑ったが
さすがにそんなことで嘘はつかないだろうしなにより都築の体は動いているし生きている。縫合痕は気になるがきっと目の錯覚だ。
「あ・・・そう「心臓とまって呼吸とまって内臓破裂に全身骨折
綺麗に残ってたのは首の上だけだったけどなんとか大丈夫だよv」
瞬間、ファウスの頭になにか円盤状のものが襲いかかった。
フリスビーにしては薄く大きな円盤をファウスはするりとかわし
そのまま円盤は喫茶店の壁を切り裂きながら緩やかに弧を描いて
主であるクルスの元に帰っていく。
円盤状のものはレコードでモダンなお洒落喫茶か寂れた喫茶店に
あるぶんには相応しいものだ。しかし、レコードは聴くものであって投げて相手を斬るものではないしそのようにも作られていない。
クルスがどれだけ人間離れの速さでレコードを投げたのかがよくわかる。そしてどれだけ苛だっってるかも。
「レコードは音楽を聴くものであって投げるものじゃないよ?クルスくんvビートルズとか坂本キューだってレコードなんだぞ?
むしろ名曲の数々はレコードに収められている。最近のCDだか
IPODだかなんだか確かに持ち運びは便利だが有難味が薄いね。
やはり持ち運び不便で劣化しまくるレコードだ。うんうんv」
しかしファウスはそんなことなんでもないように平然とコーヒーに口をつけている。顔には笑みさえ浮かべている。
正確には、形式上の笑みだが。
口は笑みの形を模しているものの中央に輝く瞳は明らかに笑っていない。瞳の色はとても冷たく暗く深く淀んでいる。
空気すら凍ってしまいそうだ。
一瞬の静寂
あっ。やばい。
そう直感した都築がファウスから距離を取ろうとした瞬間。
喫茶店は戦場と化した。
「・・・てめぇ!!!!!ふざけんのもいい加減にしやがれ!!!
このドS変態魔神が!!!」
言うが早いか青白い顔を少しだけ赤くしたクルスはいつの間に携えたのか
両手に携えたウージー9㎜サブマシンガンをファウスに向けて
乱射した。
「うひぇえええええええええええええええええええ!!!!!!!」
反射的に近くにあったテーブルの下に避難した都築だが
床やら壁やらにあたり跳ね返ってくる弾丸が体に触れるギリギリのラインを掠めていくため全く安心できない。むしろいつ弾が当たるか不安で仕方ない。
「ふう・・・・。クルスくん・・僕は先ほど言ったはずだ。
店内のものを壊すのはやめてくれ。あと先ほどから可愛い可愛い
僕好みの美少女に弾が当たっているので乱射しないでください。」
ファウスはカウンター席から一歩も動いておらずただただコーヒーを飲みながらクルスを宥めている。
というかテーブルの下に避難している都築さえ弾丸
が掠めていくのにカウンター席にいるファウスには弾丸が掠めるどころか
普通当たるはずの弾も軌道をそれて壁やら床に方向を変えてしまう。
「なにが僕好みだ!?そいつを殺して同族にしたのはお前だろうが!!」
ファウスの宥めは逆にクルスに火を注いだようでマシンガンを
ここぞとばかりに乱射する。
当然、跳弾の数も増すので都築の危険度は増える。
しかしそれよりもなによりも今のクルスの言葉が気になった。
私をファウスさんが殺した?
なぜ?なんのために?
というか私生きてますけど。
そう思ったと同時にもう一つ都築は思い出した。
争いが始まる前にファウスが言った言葉。
心臓とまって呼吸とまって内臓破裂に全身骨折
綺麗に残ってたのは首の上だけだったけどなんとか大丈夫だよv
たしかにあの時全身の骨が折れる音を聞いた。
腹の底を火箸でかき回されるような熱にも似た激痛を感じた。
空気を吐き出す代わりに口からこぼれる紅い水をみた。
そして意識は暗闇に落とされた。
わたし
あのとき
しんでたの?
「えぇぇ~!!!!!」
都築はびっくり箱もびっくりするくらいすごい勢いで飛び起きた。
周りには機械やら怪しい薬品やらなんやらかんやらが数えるのが面倒なくらい置いてある。そして寝かされていたのは診察台・・・というには白よりも赤が目立っているような。
そこでようやく都築は気がついた。
衣服はおろか下着すら身につけていない・・ようは素っ裸というと
体中にある縫合痕に。
「ひぇぇぇぇえええええええ!!なんじゃこりゃぁぁぁぁ!!」
40分後。
心優しい緑頭(クルスというらしい)から服を貸してもらい
胡散臭げな金髪頭(ファウスというらしい)にココアを入れてもらい
ようやく落ち着いた都築は診察室?(たぶんそうだ。そうだとしんじたい。)から喫茶店のカウンター席に移動していた。
話を聞く限りどうやら目的の喫茶店らしい。
なぜか扉は真赤だがあえて聞かない方向性で話を進めたい。
というか都築にはとっても気になることがあるのだが。
「あのわたし・・・・怪我とかしてませんでした?」
ココアを口に含みながら(砂糖6杯入りで砂糖の味しかしない)
都築はカウンターの向かい側で悠々自適にコーヒー(きっとコーヒーだ。なんかビーカーに入ってるけど)を飲んでいるファウスに対し
一応丁寧語で問いかけた。
「ん~??ああv大丈夫だったよ。うん。」
ファウスはコーヒーのお代わりを継ぎ足しながら胡散臭い笑顔で
質問に答えた。あまりの胡散臭さと気を失う前に感じたあの激痛
、さらに起きた直後にいた場所を思い出し目の前の男を疑ったが
さすがにそんなことで嘘はつかないだろうしなにより都築の体は動いているし生きている。縫合痕は気になるがきっと目の錯覚だ。
「あ・・・そう「心臓とまって呼吸とまって内臓破裂に全身骨折
綺麗に残ってたのは首の上だけだったけどなんとか大丈夫だよv」
瞬間、ファウスの頭になにか円盤状のものが襲いかかった。
フリスビーにしては薄く大きな円盤をファウスはするりとかわし
そのまま円盤は喫茶店の壁を切り裂きながら緩やかに弧を描いて
主であるクルスの元に帰っていく。
円盤状のものはレコードでモダンなお洒落喫茶か寂れた喫茶店に
あるぶんには相応しいものだ。しかし、レコードは聴くものであって投げて相手を斬るものではないしそのようにも作られていない。
クルスがどれだけ人間離れの速さでレコードを投げたのかがよくわかる。そしてどれだけ苛だっってるかも。
「レコードは音楽を聴くものであって投げるものじゃないよ?クルスくんvビートルズとか坂本キューだってレコードなんだぞ?
むしろ名曲の数々はレコードに収められている。最近のCDだか
IPODだかなんだか確かに持ち運びは便利だが有難味が薄いね。
やはり持ち運び不便で劣化しまくるレコードだ。うんうんv」
しかしファウスはそんなことなんでもないように平然とコーヒーに口をつけている。顔には笑みさえ浮かべている。
正確には、形式上の笑みだが。
口は笑みの形を模しているものの中央に輝く瞳は明らかに笑っていない。瞳の色はとても冷たく暗く深く淀んでいる。
空気すら凍ってしまいそうだ。
一瞬の静寂
あっ。やばい。
そう直感した都築がファウスから距離を取ろうとした瞬間。
喫茶店は戦場と化した。
「・・・てめぇ!!!!!ふざけんのもいい加減にしやがれ!!!
このドS変態魔神が!!!」
言うが早いか青白い顔を少しだけ赤くしたクルスはいつの間に携えたのか
両手に携えたウージー9㎜サブマシンガンをファウスに向けて
乱射した。
「うひぇえええええええええええええええええええ!!!!!!!」
反射的に近くにあったテーブルの下に避難した都築だが
床やら壁やらにあたり跳ね返ってくる弾丸が体に触れるギリギリのラインを掠めていくため全く安心できない。むしろいつ弾が当たるか不安で仕方ない。
「ふう・・・・。クルスくん・・僕は先ほど言ったはずだ。
店内のものを壊すのはやめてくれ。あと先ほどから可愛い可愛い
僕好みの美少女に弾が当たっているので乱射しないでください。」
ファウスはカウンター席から一歩も動いておらずただただコーヒーを飲みながらクルスを宥めている。
というかテーブルの下に避難している都築さえ弾丸
が掠めていくのにカウンター席にいるファウスには弾丸が掠めるどころか
普通当たるはずの弾も軌道をそれて壁やら床に方向を変えてしまう。
「なにが僕好みだ!?そいつを殺して同族にしたのはお前だろうが!!」
ファウスの宥めは逆にクルスに火を注いだようでマシンガンを
ここぞとばかりに乱射する。
当然、跳弾の数も増すので都築の危険度は増える。
しかしそれよりもなによりも今のクルスの言葉が気になった。
私をファウスさんが殺した?
なぜ?なんのために?
というか私生きてますけど。
そう思ったと同時にもう一つ都築は思い出した。
争いが始まる前にファウスが言った言葉。
心臓とまって呼吸とまって内臓破裂に全身骨折
綺麗に残ってたのは首の上だけだったけどなんとか大丈夫だよv
たしかにあの時全身の骨が折れる音を聞いた。
腹の底を火箸でかき回されるような熱にも似た激痛を感じた。
空気を吐き出す代わりに口からこぼれる紅い水をみた。
そして意識は暗闇に落とされた。
わたし
あのとき
しんでたの?
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